堀内ゑびすコレクション展 

たからぶね -年の初めの夢うらない-

2025年12月10日(水) 2026年1月12日(月)
チラシを印刷してご持参の場合
入館料を50円引きいたします。

宝船は、縁起の良い初夢を願って枕の下に敷いた船の図です。船には、豊作を願う稲穂や米俵、七福神、打出の小槌など宝尽しを満載し、年の初めに見る夢を吉夢にしたい願いがこめられました。江戸時代には縁起物として社寺で授与され、宝船売りが町中を売り歩きました。近代になると宝船の風習は廃れていきますが、大正時代に復興し、寺社以外でも趣味人と呼ばれたコレクターたちを中心に趣向を凝らした宝船が作られました。宝船は“吉夢を願い枕の下に敷く”ことから収集するものになり、頒布イベントや交換会も盛んに行われました。この展示では、吉夢を見て良い年にしたいといった人々の希望が託された宝船の風習をご紹介するとともに、大正から昭和初期にかけてコレクターアイテムとして流行した宝船をご紹介いたします。

※堀内ゑびすコレクションについて
医学博士の傍ら郷土史家としても活躍された故堀内(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集されたものです。西宮で生まれ育った堀内氏のコレクションは主にえびす神を代表とする福の神に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されています。

【ミュージアムトーク】
於:記念館展示室
1月10日(土)14:00~14:30
予約不要・参加費無料(要入館料)

七福神乗合宝船 歌川芳綱(嘉永5(1852)年)

見立七福新酒之入船 二代歌川国貞(安政3(1856)年)

会期
2025年12月10日(水) 2026年1月12日(月)
休館日
火曜日
年末年始休館:12月30日(火)~1月3日(土)
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場
記念館
入館料
一般500円
中・小学生250円
(記念館・酒蔵館の共通チケット)
・団体20名様以上は2割引
・65才以上400円(要公的証明書)
・ココロンカード呈示者は無料
・心身に障がいのある方と介助者1名は割引料金(要公的証明書)

同時開催展示

  • 酒資料室

お酒の商い史

期間:2025.12.10(水) - 2026.3.5(木)
江戸時代の西宮の酒蔵では、主に江戸の人々に向けて酒造りを行っていました。江戸では新川・茅場町(現在の東京都中央区臨海部)に酒問屋が立ち並び、仲買・小売を通して江戸市中に酒を売り広めていました。近代以降は東京の酒問屋だけでなく、全国的に特約店を通して販売していきます。太平洋戦争に突入すると戦後に至るまで、物資不足からお酒も配給制度や価格統制の影響を受けます。その後高度経済成長期の好景気の影響で昭和48年(1973)に日本酒の生産量はピークを迎えますが、昭和末期以降はスーパーやコンビニといった新業態の参入で販売の様相も一変していきます。今回の展示では、江戸時代から現代までの酒販の歴史をご紹介します。
※令和8年1月14日(水)~23日(金)は記念館展示替えのためご観覧頂けません。

【ミュージアムトーク】
於:記念館展示室
1月11日(日)14:00~14:30
予約不要・参加費無料(要入館料)
  • 笹部さくら資料室

戦後80年 櫻男の記憶と記録をたどる

期間:2025.12.10(水) - 2026.3.5(木)
日本古来の山桜・里桜の保護育成研究に生涯を捧げた笹部新太郎(1887-1978)氏が活動した時代は、日本が戦争を行っていた激動の時代とも重なります。70代で神戸市岡本に転居するまでは、生まれ育った大阪の街から武田尾(兵庫県宝塚市)にある演習林「亦楽山荘」へ足繁く通い、桜の研究を続けました。迫りくる戦禍に山での作業や生活を脅かされながらも、決して歩みを止めることなく続けた活動は、戦後の桜事業の糧となり花開きました。一方で、残念ながら失われてしまった桜も少なからず存在します。今回は笹部氏が遺した自筆記録を中心に、戦前・戦中・戦後の桜への取り組みをご紹介します。
※令和8年1月14日(水)~23日(金)は記念館展示替えのためご観覧頂けません。

【ミュージアムトーク】
於:記念館展示室
12月13日(土)14:00~14:30
予約不要・参加費無料(要入館料)
酒くん

四季を感じる美術品、歴史を感じる史料、どれも興味深いな。

桜子ちゃん

お酒や桜以外にも、色々な展覧会が開かれているのね!!