
笹部さんの桜への愛は、ぼくの酒への愛と通じるものがあるな。
1月・4月・7月・10月の15日更新(年4回)
桜を愛した笹部新太郎さんの生涯や、残された研究ノートや原稿から明らかになる、
桜への知られざる想いなど、日本人を魅了してきた「桜」について様々な角度からご紹介します。
笹部さんは明治20(1887)年に大阪で生まれ、昭和53(1978)年に亡くなるまで、日本に古くからあった山桜・里桜の保護育成に奮闘しました。桜の木を実際に育てるだけでなく周囲の環境のことも理解しなければならないと考え、自身で桜の演習林や苗圃も営んでいました。その生き方から、「桜男」とも呼ばれました
笹部さんは依頼を受けて、関西を中心に全国各地への桜の植樹、管理・指導を行いました。ここでは、今も残っている桜の名所で、笹部さんが関わった代表的なものをご紹介します。
笹部さんは、桜にまつわる書画・美術工芸品・書物など多種多様な品々の収集も行っていました。その数は約5000点に及び、全国でも有数のコレクションです。
笹部さんの死後はその遺志によって、西宮市内の桜の名所の管理を行った縁から同市に寄贈されました。その後当館に寄託され、毎春には記念館全室を利用した「笹部さくらコレクション展」を開催し、その他の季節にも笹部さんの資料を展示しています。
桜だけでなく動物もお好きだったのね!