皆さん、はじめまして。この度、酒ミュージアムのホームページが新しくなったのにあわせて、コラム「桜つれづれ」がスタートしました。毎月15日の更新を予定しておりますので、楽しみにしていただければ幸いです。
さて、今回は第1回目ということで、自己紹介を兼ねて、このコラムを連載するにあたって皆さんに知っておいていただきたいことをお話して参りたいと思います。
そもそも「どうして酒ミュージアムなのに桜のコラムを連載するの?」とお思いの方も多いかと思います。酒と花見が切り離せない存在だから……ということではございません。最初なので、順を追ってご説明させていただきます。
はじめに、笹部新太郎さんのことをご紹介しなければなりません。笹部さんは明治20年(1887)に生まれ、昭和53年(1978)に亡くなるまで、日本古来の山桜・里桜の保護育成のために精力的に活動されていました。笹部さんの関わった桜の名所・名木は関西を中心に各地にあり、このコラムでも追ってご紹介していこうと思います。
そんな笹部さんは活動の傍ら、桜にまつわる書画・美術工芸品・書物などの品々を収集されていました。その品々は笹部さんが亡くなられた後に西宮市に寄贈され、開館当初から当館でお預かりしています。それが当館にある「笹部さくらコレクション」です。
そして、ホームページをリニューアルするのに伴い、改めて笹部さんの生涯・事績、桜の歴史や文化を知っていただきたく、コラムをスタートさせた次第です。
今回は簡単にご紹介した笹部さんのこと、コレクションが西宮市に寄贈され、当館に預けられた経緯なども、追って深掘りしていきたいと考えています。笹部さんに興味がある方、桜が好きな方など、様々な方に楽しんでいただけるようなコラムにしていければと思っていますので、また次回以降もお読みいただけると幸いです。
最後になりましたが、当館の桜のキャラクター「桜子ちゃん」のことをご紹介させていただきます。桜子ちゃんは、神戸市東灘区の岡本にあった笹部さんの邸宅(今は岡本南公園になっています)に生えた新品種「ササベザクラ」の精です。ササベザクラは笹部さんが73歳のときに生まれましたので、それまでの笹部さんのことをよく知らず、とても興味を持っています。皆さんと一緒に笹部さんのこと、桜のことを学んでいきたいと思っていますので、ぜひ可愛がってあげてください。
少し変則的ですが、次回の更新は3月末になります。お楽しみに!!
春になったら通り抜けの桜に注目ね!