過去の展覧会

Past Exhibitions

2024年1月27日(土) 2024年3月4日(月)

節句は一年の節目となる日で、季節の変わり目に邪を払う行事などが行われてきました。中でも1月7日の(じん)(じつ)、3月3日の(じょう)()、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(たなばた)、9月9日の重陽(ちょうよう)は、五節句として江戸時代には幕府の式日となった他、民間にも広がり、特に上巳は女子の節句、端午は男子の節句として、子どもの健やかな成長や幸せを願う行事となって今につながっています。

春をさきがける恒例の人形展、この展示では、西宮の酒造家である辰馬家で祝い飾られてきた節句人形を展示いたします。また、特別展示として「(みやこ)の四季おりおり」と題し、丸平大木人形店の資料室・丸平文庫所蔵の作品から、京の歳時をうつした人形も展示いたします。

人形を通して観る四季おりおり、大木平藏の創り出す豊かで雅な人形の世界を、ぜひご覧ください。

2023年12月6日(水) 2024年1月14日(日)

烏帽子をかぶり、釣り竿と鯛を抱えた姿で表されるえびす神は、福をもたらす神さまとして知られています。関西では特に1月の十日えびすの祭典に福を授かり商売繁盛を願って多くの人々が参拝します。

この展示では、図像や神像、生活用具などから、「えびすさま・えべっさん」と親しみをこめて呼ばれるえびす神が広く信仰され、身近な縁起物として暮らしの中にとけこむ姿をご紹介します。

※堀内ゑびすコレクションについて
医学博士の傍ら郷土史家としても活躍された故堀内(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集されたものです。西宮で生まれ育った堀内氏のコレクションは主にえびす神を代表とする福の神に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されています。

2023年9月13日(水) 2023年11月20日(月)

趣味のお道具には様々な趣向が凝らされ、見る者を惹きつけます。漆工品には蒔絵、金工品には彫金、陶磁器には色絵や染付といった、日本の伝統工芸の技術が今回展示する茶道具・香道具・煎茶道具・文房具・刀剣及び刀装具にも活かされています。趣味の世界で輝くお道具の魅力をご堪能ください。

2023年7月12日(水) 2023年8月28日(月)

四方を海に囲まれ多雨で水に恵まれる日本では、水は身近な存在であり、多様な画題となって絵に描かれてきました。はるか高い山から流れ落ちる瀧、荒く白い波しぶきを立てる波濤、穏やかにゆらめく水面、雨の様子。絵の中には、常に動き変化していく水の一瞬が情景としてあらわされています。

この展示では、さまざまに描かれた水の姿を、近世から近代の日本画や工芸品からご紹介します。

2023年3月18日(土) 2023年5月28日(日)

江戸時代中後期の約60年間という短い期間に、「三熊派(みくまは)」という画派が京都を中心に活動しました。三熊思孝(みくましこう)・三熊露香(みくまろこう)・広瀬花隠(ひろせかいん)・織田瑟々(おだしつしつ)という4人からなる三熊派は、桜のみを描くことを流儀とし、絵の道に邁進していきました。

 三熊派の始祖である思孝は、春になると桜を観察するために全国各地へ出かけ、その成果を活かして桜を描いたと言われています。そうした思孝の姿勢は他の3人にも引き継がれ、細部まで丹念に描き込まれた桜画を遺しています。このように、持てる力の限りを尽くして桜を描いた三熊派の根本には、日本で古くから愛されてきた桜の美しさを、絵画という形で表現したいという思いがありました。

本展示では、三熊派の4人が見出し絵に込めた桜の美しさについて、笹部さくらコレクションに収められた三熊派の掛軸からご紹介します。

2023年1月28日(土) 2023年3月5日(日)

節句は一年の節目となる日で、季節の変わり目に邪を払う行事が行われてきました。人日、上巳、端午、七夕、重陽は、五節句として江戸時代には幕府の式日となった他、民間にも広がりました。特に子どもの健やかな成長を願う雛人形や武者人形を飾ることは、現在でも歳時の一つとして続いています。

この展示では、京都の人形司・大木平藏制作の、高さ7㎝前後の人形が15人揃った「二寸雛人形」や、細部にわたり金具や刺繍が施された「飾り具足」など、西宮の酒造家・辰馬家で祝い飾られてきた昭和初期の人形を中心展示いたします。

また、「(みやこ)の五節句」と題し、丸平大木人形店の資料室・丸平文庫の所蔵作品から五節句にまつわる人形もご紹介いたします。

春をさきがける人形展、小さな中にも贅を尽くした姿をぜひ間近でご覧ください。

2022年12月7日(水) 2023年1月15日(日)

西宮神社の祭典「十日えびす」に合わせて、毎年恒例の堀内ゑびすコレクション展を開催いたします。今年度はコレクションから、福の神が描かれためでたい浮世絵をご紹介いたします。

浮世絵は現世を楽しむ人々の生活に密着するものとして江戸時代に生れました。木版画として量産され、庶民が気軽に買える商品として流通したことから、図柄の主題は人々に人気のテーマが選ばれました。

えびす神コレクターであった堀内氏の収集した浮世絵は、えびす神をはじめとする福の神がユーモラスな姿で描かれています。これらの親しみやすく縁起の良い浮世絵は、当時に生きた人々が「福来い」と手に取って観賞したり、部屋に飾ったりして楽しまれたものです。図柄からは、今も昔も変わらない人々の求める幸せの形が見えてきます。新春を迎えるにふさわしい楽しい浮世絵をお楽しみ下さい。

※堀内ゑびすコレクションについて
医学博士の傍ら郷土史家としても活躍された故堀内(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集されたものです。西宮で生まれ育った堀内氏のコレクションは主にえびす神を代表とする福の神に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されています。

2022年9月14日(水) 2022年11月20日(日)

濃淡で豊かな色彩を感じさせる水墨画。書き手の思いが滲む書。人物・景色・意思などを、墨を使って自在に表現している様は、さながら魔法のようにも感じられます。

今回の展示では掛軸・屏風・額など、墨で表現された作品をご紹介します。

2022年7月16日(土) 2022年8月29日(月)

夜空に浮かぶ月は地球をまわる天体で太陽の光を受けて輝いています。明治5年までの暦は、1ヶ月を月が満ち欠けする周期に合わせた太陰太陽暦(=旧暦)で、暮らしの中で月の観察も親しまれ、そのうつり変わる姿には様々な呼び名が付けられました。また、夜の静寂を照らす光は美しく、怪しくもあり、風物や名所、絵画や詩歌、伝説を生みだしました。

今回の展示では、月岡芳年の浮世絵「月百姿」33点をはじめ、月にまつわる作品から、私たちを魅了してやまない月の姿やものがたりをご紹介します。

酒くん

四季を感じる美術品、歴史を感じる史料、どれも興味深いな。

桜子ちゃん

お酒や桜以外にも、色々な展覧会が開かれているのね!!